「ずら」の解説の最後に示した、用言の後 ろに接続する通常疑問文。これを表現するのが「ら」です。「ずら」の用 法で見た
「出かけるずら」==「でかけるんでしょ」 「走りすぎて疲れたずら」==「走りすぎて疲れたんでしょう」
に対して、「でかけるでしょ」、「走りすぎて疲れたでしょ」のよう な「でしょ」の置き換えとして働くのが「ら」です。
「出かけるら」==「でかけるでしょ」 「走りすぎて疲れたら」==「走りすぎて疲れたでしょう」
このように、動詞に接続する疑問文を言う場合は、的確に「ら」を 繰り出せるように鍛えましょう。「ずら」と「ら」の使い分けができたら、 甲州弁マスター度は一気に跳ね上がります。