FMV-5120D5 PowerUp Project

1996年春, FMV-DESKPOWER モデルDPSE5の一太郎モデルというのを買った. 基本的なスペックは,
P54C-120MHz,
メモリ16M,
HDD1G,
VRAM2Mって感じ. 買った当時は税込みで23万位. この程度のスペックのマシンの中では一番安かった.
# 今となっては,スペックが悪くてもタワーのを買っときゃよかった, とちょっと後悔してる.富士通っていうのもダメだったな‥‥

ここのPowerUp作業がみんなの役に少しでもたてば,と思う. その他にもインターネット上にはたくさんの情報があるので,検索してみよう.

作業は各個人の責任において行ってください.


Contents


HDDを増設しよう.

それは'96の初夏. UNIX(FreeBSD,そのころは2.1.0)をいれてみようと思ったが, HDDを切る方法がわからない.ってことで思い切って,HDDを買ってみた. 秋葉原を回っていると,2G強がお買い得ってことが分かってきた. ってことで買ったのが,QuantumのFireBall SE 2.1GB(違うかも). 買ったのはザ・グレイスフルってところで,そこが一番安くて, 当時¥27,000くらいだったと思う.
# そのときは知らなかったんだけど,そこってオウム系なんだよね.

ってことでさっそくくっつける.結構簡単.匡体のフタを開ければ, マニュアルなんてみなくても分かる. でもマニュアル(FMV 拡張計画)は一応目を通そうね.
# 結局UNIXは入れられなくて,sanpeiさんにやってもらったんだけど.

メモリ,とりあえず増やすでしょ.

それは'96の9月.院試も無事に終り,Webをダラダラと眺めていると, メモリがすごく安くなっていることに気づく. CPUが120MHzじゃちょっと貧弱なのはわかったいたので, メモリだけでもたくさん積んでみよう,と秋葉原に向かった.
サハロフさんのページを参考にして,16MB x 2を購入. 買ったのはロビンマイクロショップというお店.なぜそこかって? 安いからです.価格は当時両方で¥18,000くらいだったと思う.

メモリの増設もHDDと同じくらい簡単.マニュアルを見ながらやれば, だれでもできると思う.差すときにちょっと力をいれるので, メモリが折れそうで怖いけど,まー,そんなことにはならないでしょう.

で,メモリが48Mになった.体感速度は‥‥‥‥ swapが少なくなったのは実感.でもWin95だとあまりわかんないかも.

ベースクロックを66MHzにしちゃえ!

やろうやろうと思っていて'98年12月になっちゃいました. 簡単にできるらしいので,やってみた.

Sound Boardをはずしてマザーボードを眺めてみるとジャンパがあって, その脇にいろいろと書いてある.ひとつずらす.できた.
すげー簡単.動かしててもなんの問題もない. 最初の一回はF1を押さなきゃだめだけどね. これで心おきなくK6-2が付けられるってもんだ.

メモリをもっと増やせ!

それは暮れも押し迫った'98年12月. メモリは100MHz対応CL2のSDRAMがまっ盛り. 10月なってからSIMMの値段は上昇し始め, 11月にはすでにSIMMの値段がSDRAMより高くなっていた. その頃はただ眺めていたのだが,この機会を逃すとますますSIMMが高くなり, 愛機(?)FMVが廃れてしまうことに気づく. ふと思い立ち秋葉原に向かう.
今回もサハロフさんのページを参考にして,いろいろと歩き回り, Faithで買った. 値段はEDO,ノンパリ,32Mが2枚で約¥14,000.かなり高かった‥‥ 10月には¥4,000を切っていたのに.なんかすげー損した.

持ち帰って,さっそく取り付けることにする.
今は8M + 8M + 16M + 16M = 48Mなので,8Mの2枚を差し替えて, 合計96M(!)にしてみるつもり.さっそく差し替えて起動. なんの問題もなくBIOSで認識.メモリチェックはDisableになってるけど. Win95のlogoが表示されて,さぁ,起動というところで ダメ. 画面がちゃんと表示されなくて,Safeモードみたいな画面になったり, Safeモードで起動したり, 場合によってはいきなり再起動したりする. その状態でちゃんとドライバを指定しても全然変わらない. メモリがおかしいのか?と思い,一度48Mに戻しとちゃんと画面が写る. 次に新しく買ったのだけを差して64Mで起動してみると,なんの問題もない. ?と思い,いろいろな組合せで試してみると後から買った, 16Mと32Mのメモリの組合せだとうまく行かないことがわかる. しょうがないから 32M + 32M + 8M + 8M = 80Mで今は動いてる.
メモリ同士の相性というのもあるんだなぁ. せっかく高いお金を出したのに,結局32MBしか増えてない.残念.

'97年12月の情報を見てみると,今より安い!なんてことだ. さらに,'97年12月にはけっこうたくさんのお店で, 「相性交換可」となっている.あー失敗したー.

下駄を付けてCPUも交換だ.

メモリを買いに行ったのは, CPUを買いに行ったついでなんだよね. 目当ては「26351」という新コアのK6-2/300. この「26351」コアは内部6倍をもつというなかなかクロックアップしがいのある CPU.ま,FMVだと内部クロックが66MHzまでしかできないから, 無茶はできないんだけど.
このK6-2/300を乗せるために選んだ下駄はPowerLeapのPL-ProMMXというやつ. 最近Version 4が出て,K6-2/300が正式にサポートされたみた. これはDual Vortageに対応させるだけでなく, 倍率の設定も下駄上でやってくれるという賢いもの. 最高で5.5倍までできるので,
66MHz x 5.5 = 366MHz
とまでできるはずだ.楽しみである.

メモリ,下駄,CPU,CPUクーラーの値段を見ながら秋葉原を放浪する. k6-2/300は26351コアと決めていたので,Bulk品を買うしかない. クーラーが別購入になる分,ちょっと高く(¥1,000位)なるが, 将来性まで考えるとこれは譲れない.
# ちなみにRetail版の付属クーラーはCooler Masterって言うやつみたい.
K6-2/300は安いところはほとんど品切れ.やっぱり人気があるみたい. 安いところは26050コアだったりして,これは買う気しない. 26351コアで一番安かったのがDOS/Vパラダイス本店の¥9,980. これは先週末のサハロフさんの情報より値段が上がってる.
下駄はほとんど売ってない.ZOAでは品切れ, BLESSではRetail品(¥10,000弱)のみの扱い. Bulk(¥5,980)が売ってたのはDOS/Vパラダイス本店のみ. クロックアップ耐性をあげるためにもクーラーは別で買うことにしていたし, Retail版に付属している 英語マニュアル, ユーティリティDiskはPowerLeapのホームページからダウンロードできる ことがわかったので,値段も安いBulkを買うことに決定.
ということでCPU,下駄はDOS/Vパラダイス本店で購入.両方で税込み¥16,570.
クーラーはFaithでメモリとともに購入. AMD推奨という星野金属のやつ.¥1,980(税抜き)
これで完璧.とうとうFMVが生まれ変わるときが来た.

メモリの不具合が解消したところで, さて装着開始.と思ったら. PowerLeapにCPUクーラーが載らない. まさかこういう罠があるとは思っても見なかった. 星野金属のクーラーはプラスチックの止め金(?)をK6-2にくっつけて, それからヒートシンクと一体になっているファンを付けるんだけど, そのプラスチックの幅が邪魔になってPowerLeapに刺さらない!

このまま泣く泣くK6-2をあきらめる手はないので, このプラスチックをカッターで削る.
そのうち写真載せます.
30分くらいセコセコと削ってやっと入るようになった. かなり強度的な不安はあるが,パソコンなんて動かすものじゃないし, 大丈夫だと思う.

入るようになったところでPowerLeapのジャンパを設定. とりあえず規定のDual Voltageで4.5倍のK6-2/300の設定にする. ハードディスクの方から電源をひっぱってきて, PowerLeapとクーラーに繋ぎ,電源on. 当然ながらCPU Missmatchと表示されるが,問答無用でF1でContinue. 青い画面には6x86 PR200と表示されるが,問題ない. そのまま起動する.
Win95が起動したら,PowerLeapから持ってきた cpupanel.exeというユーティリティを実行してみる. 見事に300MHzで動いていると表示され,もうホクホク. ゲームをやってみると,描画が追い付かないくらい処理が速い. ビデオカードは購入時にon boardでついてたMach64 264-CTのままだから, こうなるとビデオカードも買いたくなる.

このPowerLeapだが,あまりCPUがグサッと入らないようだ. 私のも2mm程浮いている.すごい不安になるが,大丈夫みたい.

F1を毎回起動時に押さなきゃいけないので,ちょっと面倒だが, BIOSをupdateすれば直るらしいので,それまでは我慢.

ビデオカードを増設して三度メモリ増設だ!

それは'98年,世にいうクリスマスの前々日.修論がヤバイのに, マシンをまたいじくってしまった.
買ったメモリの相性が悪いというのは本当か? というのが今回のビデオカード増設しよう,と思った原因. 別にメモリを増やしても動かないわけじゃなくて, Safeモードみたいな汚い画面で表示されるだけだった. ということは, on boardでついてるビデオカード(Mach264-CT)が悪いんじゃないか, と思い至ったわけだ.

余っているビデオカード(#9社のMotionFX 771,チップはS3 968,VRAMは2M) があったので,それをさっそくつけてみた. 特別な設定はなんにもいらず,差して,bootさせて, ドライバが要求されるから,Win95のCD-ROMに入ってるドライバを入れただけ. ほんとに簡単.
さすがにMach264-CTよりは速い.でもそんなに変らない. ゲーム(DaytonaUSA)をやってみたんだけど,違いが分かる,という程度.

新しいビデオカードのまま, '96に買ったメモリ(16M x 2)とこの前買ったメモリ(32M x 2)を差して, rebootすると‥‥
動くじゃん! なんだやっぱりビデオカードが悪かったんだ.ってことで96Mになった. イェイ!

k6-2/300をオーバークロックで動かせ!

メモリの増設で 匡体を開けたついでに,オーバークロックに挑戦してみた. まずは設定できる最高の366MHzにして,bootさせてみたが, まったくダメ.紫っぽい画面になって,うんともすんとも言わない.

しょうがないから,次の設定の333MHzにしてみた.一度目はboot失敗. 二度目はSafeモードに行こうとする画面(1〜9くらいまで選択する画面, 1がNormalで3がSafe Modeという画面)になったので, 1のNormalを選ぶと問題なくbootした. Excelとネスケをあげたままでゲームをやったりしたけど, 途中ではなにも起こらなかったので,まー平気でしょう. 一度画面が汚くなったことがあって, ノイズっぽいのが画面に残ってしまったけど, 気にしなければさほど問題ではないと思う.

ということで今うちのFMVはK6-2/333,メモリ96Mで動作している. やりたいことはSCSI化位かな. 将来(といっても春〜?)はFreeBSD化して使うから,ビデオカード, ディスプレイは新しく買う(予定)のマシン用に買えばいいし.

やっぱりBIOSをupdateしないとね.

ついでのついでにBIOSをupdateしてみた. やり方は 黒崎さんのページ我王さんのページ を参考にしました.

別に私のFMVのBIOSはPCI-2.1だから最近のPCIバスのものも使えるので, あまり意味がないんですが,毎回起動時にF1を押すのが面倒だし, やっぱり最新の方が何かと良さそうなので,updateしてみた.

BIOSのupdateは危険な作業.停電なんてあったら一発でマシンが終ってしまうし, こういうことするとメーカーのサポートも受けられなくなると思う. くれぐれも各個人の責任において慎重に行うべし.

やり方は,

  1. BIOSとそれをROMに焼くユーティリティであるaflashのVersion2.10 をダウンロードする. BIOSはこちらのr02-e1ct.bin aflashはこちらのaf210.exe を使う.
  2. 起動専用ディスクを作る. [フロッピー]の[フォーマット]の所で作れる (中にはComman.com,Drvspace.bin,Io.sys,Msdos.sys の4つのファイルが出来ていると思う).
  3. af210.exeをマシン上で実行する.そうすると, aflash.exe,Msg.dat,readme.txtという3つのファイルができる.
  4. その中のaflash.exe,Msg.datというファイルと, 新しくROMに書き込むr02-e1ct.binを, 起動専用ディスク内にコピーする.
  5. af210.exeを実行してできたreadme.txt を読む.英語ですが,難しくないから,是非読むべし.
  6. 新しく作った起動専用ディスクを使って,マシンをbootさせる. Starting Windows95という表示が出てから,
    A:\
    というDOSプロンプトに落ちる.
  7. まず,
    A:\dir
    して,ちゃんとファイルがあるか確認する. なおかつ,新しく書き込むBIOSのファイル名 (この場合はr02-e1ct.binですが)をメモる. tcshのようにTABの補間なんか効きませんよ.
  8. 次に
    A:\aflash
    と打つ.
  9. まずコマンドの簡単な説明が出るので,ざっと目を通してから, 何かキーを押す.
  10. 画面がちょっと変って,4つの選択肢が出る. 上から順に,
    • 古いBIOSの保存
    • 新しいBIOSのBufferへのロード
    • OEMストリングの変更
    • BufferへロードしたBIOSのROMへの書き込み
    .3番目のメニューは普通使わないと思う (というか何を変更するのかよくわからん).
  11. まず一番上のメニューを選び,古いBIOSを保存する. 名前はなんでも構わない,あとで自分さえわかれば. 10秒もかからないと思う.
  12. 次に2番目のメニューを選び,新しいBIOSをBufferへロードする. ファイル名を間違えないように,ちゃんと打つ. 大文字小文字は区別されないと思うが,私は小心者なので,大文字で打った.
  13. 最後に一番下のメニューを選び,実際にBIOSをROMに書き込む. 5秒位で終ると思うが(CheckSumの表示が動いているのが止まる), 他のWeb Pageにも書かれているように,(一回目は)自動的にはrebootしない. 私の場合,計算が止まったCheckSumと新しく書き込むBIOSのCheckSumが, 異なる状態で止まったのでかなり不安だった.5分くらい待って, 思い切って電源を切る.
  14. 電源をいれて,無事に起動すればBIOSの書き換えは見事に成功. 起動した画面の一番下に新しく書き込んだBIOSのversionが出ていることと思う.

新しいBIOSは,メモリの量などの表示位置が以前のBIOSの時と違うので, ちょっと戸惑うが,問題はない.このBIOS updateを行うことによって,

PIO モードで HDD を扱う

どこに書こうか迷ったけど、ここに書いておこう。
DMA-33 とかに対応していないマザーボードのマシンで、 新しい HDD と新しい OS を使うと、DMA-33 とかで読みだそうとして、 timeout したり Read Error したりして大変。特に FreeBSD だと default で DMA にするので困ったもの。 そういうときは、

/sbin/sysctl -w hw.atamodes=pio,---,pio,pio
すると良いでしょう。boot -s とかで立ち上げてね。 --- はデバイスが存在しないところね。

/boot/loader.conf で指定する方法は このパッチを当てればよいらしい。 詳しい話はここから始まるスレッドを参考に。


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