雌型限りなく失敗

休みです。でも天気も悪いし何するでもなく。



雌型からマスターを剥がしました。



ご覧の通り、発泡ウレタンを削り出して型そのものが自立するようにできてます。
というアイデアはまあ良かったんだと思うのですが。



中を見ると発泡は非常に不均一です。



空気に触れている部分から固まっていくので、最後まで膨らみ続ける内部の気泡が余計に大きくなるワケで。
まあこれも機能的には問題ないので「なるほどね」ってことでok。

それから、十分な剛性が出ないのでは?という心配も、結果的に予想以上に固まってスタイロフォームみたいなザクザクした塊になりました。これなら素材としては十分使えます。


で、雌型としての出来栄えはというと、表題の通り、でして、、
やっぱり層が薄くて、ちょっと型としては頼りないです。というよりやっぱり弱いですなあ。繊維としてのティッシュも弱いです。

厚みがないと剛性は出ないし、強度は繊維そのものに依存するので、相応のクロスを使った方が良いようですね。
あと、曲面に沿って貼り込むのにはティッシュのような不織タイプだと樹脂を吸った時に伸縮しなくて面に馴染みにくいようです。平織/綾織になっているクロスだとバイアス方向には容易に伸縮するので帰って都合が良いのですね。

つまり、型作るのにガラスクロス位はケチるなってことです。ケチるにしても、紙でなく布を使えと。ガーゼなんかも良いかもしれません。
厚みを出すのにガラスマットを使いますが、あれは不織布みたいなもんなので細かいところには貼れませんね。


さてこれからどうしましょうかねえ。
とりあえずできた雌型にさらに補強やパテ修正をして使ってみるか、少し頭冷してまた雌型やり直すか。
多分後者の方がいいんだろうなあ。



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