出勤

去年は持ち帰って家で缶詰になってやった季節のお仕事。(うそ。納期が近いだけ。)
今年は休日出勤してやっつけにかかります。

お陰で多少は進みました。もうあと2日くらいは必要だな。
やっぱり仕事は邪魔されないでやりたいよなあ。


ピストン抜き

こないだの続き。
キャリパーの反対側のピストンを抜きにかかります。



ベニヤ板に発泡スチレンを貼り付けて
こんなん作りました。




これで、既に外したピストンの穴を塞ぎます。




こんな感じでクランプで押さえて、圧空を
入れてやると、反対側のピストンが抜けます。



というつもりでしたが、遂に1個は抜けませんでした。もう諦めて、この1個だけは残り5個を組んだ後に抜くことにしました。



敗因はここ。穴が縁まで寄っているのでうまく
塞げなくてエアが漏れました。塞ぐ板を
改良すれば解決しそうですが、もういいや。



ちなみにRの対向2ポットはこの方法で簡単に抜けました。板を縦にすればRにはピッタリです。



ところで、ピストンが抜けると、ダストシール
がメクレたまま組まれていたことが判明。



ヒドイよなあ。前回O/Hしたのはプロですよ。
だからプロに任せるの嫌いなんですよ。プロにもいろいろレベルがあるでしょうけど、それは客にはなかなかわからないところです。ましてや転勤族が地方では店選びもままなりませんから。

結局こうやって自分でやることが多くなってしまいます。
いやね、自分でやればプロよりマシにできるかって言われるとそういうわけではないんですが、自分でやれば多少のチョンボも自分で責任もてるじゃないですか。
まあ自分のバイクなんで、GTSスペシャルな一部の作業に関してはGTSに不慣れなプロよりマシだっていう自負もありますがね。



同様のメクレはFのダストシールにも
何箇所かありました。




ダストシールはアルミ製のキャリパーブロック
を傷付けないように爪楊枝でほじくり出します。



ピストンは点検すると、露出している部分には若干の傷や鍍金の剥がれ、その部分に錆び等もありましたが、ピストンの機能としては問題なし。使用可能です。で、シールが当たる部分は傷ではありませんが曇ったようになっていたのでピカールで磨いておきます。ほぼ鏡面になりました。

シリンダー側を見ると、Rのシールを外した溝に松脂のようなガビガビの塊が沢山付いていました。このままではとても新しいシールを入れられません。んで、溶剤系のパーツクリーナーをかけて擦ってみても全然落ちないのです。仕方なく爪楊枝で掻き出していましたが、そんなので綺麗に落ちるわけがありません。うーむ?

で、ハタと気付いて台所から酢を持って来てぶっ掛けて歯ブラシで擦ったら落ちました。
つまりアレです。キャリパーのアルミが水分と反応してできた水酸化アルミニウムゲルです。



大体落ちましたが、



折角なのでもっと綺麗にしますよ。
こういうところをきちっとやらないとプロに勝てません。自分でやるメリットがありません。

ちなみに、Fキャリパーは材質も若干違うのかほとんどこのゲルは発生していませんでした。
両方住金製なのにね。



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