車検落つ

今日も休み!
朝、かみさんを送ってそのまま陸運へ。
なんかあってからでもいいやと思いつつも、仁義を契りに件のテスター屋に顔出して光軸とか調整してもらう。
受付も済ませて、あとはラインに並ぶだけという状態でテスター屋に行ったら、「先に来れば書類なんかつくってあげるのに。」と仰る。自分でやってみたかったんだから、恩着せるような言い方すんなよ。まいいんだけどさ。


さて、本レーンへ。
保安基準やら機械で測るやつやらはつつがなく通過。結構意外にすんなり通ったのね。が、

「前のフラッシャ(ウインカー)の色が・・・」

はい、ノーマルでクリアレンズに色電球なんだけど、色電球のコートが劣化してひび割れて、隙間から漏れる白色光の方が多い状態。
基本的整備不良だけどここは要交換。それだけならいい。


ゴリゴリゴリゴリ・・


光軸測定のところ、下が盛り上がってる。底擦りまくり。あう。でもここは人間が居ないので○灯いて通過。
その後の下回り検査のところで、地上高を測るみたいで、小さい板が立ってて通過する時に当たるとそれがパタンと倒れるようになってるみたいなんだけど、倒れてもなおゴリゴリ擦って通ったらしく、

「車高が著しく低い」

とのコメントを戴いて通過。再検査で新規へのところに○付けられた。
しまった。これも基本的ミス。機械的なところはビッと整備してきたけど、車高短のまま来ちゃったよ。アホですな。


車高と電球だけならチャッチャと直せるかなと思って麓のテスター屋にまた行ったものの、おっちゃんは用があるとかで出掛けちゃうし、ピットのリフターは車高が低過ぎて(おい!)アームが下に入らないし。
全然用が足りないので出て来た。自分でやるしかないか。

黄帽で新しいフラッシャの電球を購入。KOITOの安い方、2個で720円。それから、家まで戻るのも面倒なので会社の隣の、顔の利くGSに行ってピット借りてみた。

必要な工具が揃ってない

くそー、結局家に戻るしかないのか。


家に戻って、地道にジャッキアップしてホイール外して車高調整。4cmくらい上げたかな。4WDみたいになった。へー、こんな風になるのか。
これで通るじゃろと、再び陸運へ。午前の部は終了してしまったので午後イチから再挑戦。


新規ラインにて。
電球色と車高はさっくりOK。しかし、


「サス変えてますねぇ」


事務所に呼び込まれていろいろ調べ、検討した結果、


「改造申請してもらわないと通りません。」


ぐはぁ、見逃してくれよ。
或いは、ノーマルに戻すか。

英国屋に電話し状況を伝えると、どうもそのまま通るもんらしい。が、係官の解釈によって変わるグレーゾーンぽい。
まあ、厳密には完全にアウトなんだけどね。じゃあ、この際改造申請してみようか(今後も安心だし)という話になって、英国屋から仕入元に問い合わせてもらったところ、


強度計算書が出ません


なぬ! 理由はこうだ。ちゃんとした物作っても、Miniだとサスのストロークがそもそも足りないので条件を満たす物が作れないんだそうな。なんだそりゃ!?
てことは、ここで通すにはノーマルに戻すしかないのか。或いはここで通さないか。

ノーマルに戻すにしても、ラバコン処分しちゃったしなぁ。英国屋は往復するには遠いし、ディーラーはこういう日に限って休み。
今日通すのは諦めよう。


念のため、1時間くらいおいてもう一度レーンに入ってみた。

「ノーマルに戻して来ましたぁ」←もちろんウソ

ここはリフトもピットもないし、もしかしたらノーチェックで通るかなと思ったけど、その若い係官、「そうですか」と言いながらきっちり下を覗き込んで、

「コイルが見えますねぇ」

がっくし。
そこそこMiniのこともわかるらしく、構造変更に当たらない改良型のラバーコーンとか薦められてしまった。何てぇこったい。



英国屋

どうやら英国屋もわしが電話した時、別の民間車検場で別の車の車検を通してたところらしい。店に行ってみると、児玉さんも戻ってまた別の車の納車整備中。わしには「ご苦労さんでしたね」と一言。
あれから多少調べてくれていて、「やっぱり車検通らないらしい」と児玉さんが驚いてる。おい。

やっぱりMiniは甘めの民間で通した方が良いねという結論。Miniってやはり現代においては欠陥の塊みたいな車で、型式認定の出てる外車だから辛うじて登録可能な状態にあるわけで、国産だったらあんな構造じゃ世に出せない。それをちょっとでも変更してしまうと、どんなに改良であってもMiniの枠の中では保安基準を満たすパーツが作れないってわけだな。
でも、変更を加えない最悪の状態でも最低限チェック項目だけokなら車検は通る。

理不尽だけどこれが現実。そして御上の立場と考えも解る。Miniが走ってること自体特例みたいなもんなのだ。何らかの形で通せるならそれだけでもヨシとしないとね。
係官も辛い立場だろう。恐らくみんな車好きだろうし。


英国屋では、Rブレーキの改良シリンダ(アルミ製)を発注して来た。
ショックはまた当分おあずけですな。


ま、そんなわけで、車絶好調で車検通らずという最悪のドツボにはまったけど、無駄な手間と時間を費やしたなとか全然感じないの。
これが2度目の轍なら流石に込み上げるものがあるけど、今回は純粋に経験値up!ということで、ヨシでしょう。

車検落ちるなんて、滅多にできるもんじゃないし。
貴重なネタでしょう。


明日にでもディーラに相談してみよっと。
自賠責も重量税も払っちゃってるから、あと通常の手数料だけでなんとかしてくれれば御の字なんだけど。
どうせまた、

「高く買いまっせ」

とか言われるんだろうな。
それがむかつく。



車高の高いMiniインプレッション

乗り心地は余り変わらない。
ストローク量が圧倒的になったので、激しい段差でも底付きしなくて安心して走れる。傾斜や凹凸でも底擦らないのも良い。
でも重心が上がった分スタビリティは落ちたな。
あと、曲がりながらの発進とか、すぐインサイドが空転しちゃう。これもストロークupの弊害。
車検が解決するまではこのままだね。


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