ケツ毛むしり終わったので(前編)

先週の出張中にgakuさんから、

9月の今週末の3連休13?15に福岡行くんです。
ほんで15日はわりかし余裕があると思うのね。

もし鼻毛を抜くくらい暇でケツ毛まで抜いてしまいそうだったら連絡ちょうらいな。

てメイルが来た。
渡りに船(なにが?)と、襲撃を敢行。


出発

できるだけノンストップで行きたかったので、事前にルートを頭にたたき込んで寝る。
朝4:00起床。荷物は夜のうちにバイクにつけといたけど、起きて身支度して出るだけで20分以上かかるのね。



さすがにまだ真っ暗。


4:20頃出発。あ、ガソリン空だ。
R10に入って早々に満タンにして再出発。

天気も良い。loony襲撃したときは、雨だったんだよね。でも5時過ぎに急激に明るくなった。
今回は5時半頃からじわじわと明るくなった。

ルートは高速コース(高速道路じゃないよ)のR326を使って、大分へ。路面もドライで高速コーナーの続く山岳路。宮崎-大分間2時間半は記録更新だね。


大分〜福岡

R210で湯布院、日田へ。
R221に入って飯塚へ。
R201で福岡へ。

大分を過ぎると7:00を回って一般車も多くなり、ペースも上がらない。
かといって詰まる程でもなく、だらだらと走る。

途中で昔の川辺師匠のようなしとに遭遇。
信号待っていたら後から、

重機が近付いてきた

と思ったら、旧型9Rでした。バッタ色のツナギ来て、青になると咆吼と共にどどんと前に出る。
背中に、カタカナ(!)で、

オッ○○ムラだ! まじで名前失念

だって。イカス。
で、意外と飛ばさない。以前、一度だけ師匠の後ろに乗せてもらったことがあるけど、すごくバイクのコントロールが丁寧なんだよね。傍目にはガバ開けしかしてないように見えるけど。
目視確認とかも欠かさずやってるし、少なからず今のわしのライディングに影響しているのだ。
それを彷彿とさせる。
やがて9R氏はR442の方に行ったみたい。その後反対からもツナギ着た派手なのが行った。サーキットがあるんだろうな。
後で地図見たら、SPA直入ってのが20kmくらい先にあるっぽい。

その後も淡々と走り福岡市に入った時には10:00過ぎ。gakuさんに会う前に、やっておきたい懸案事項がある。

福岡県道35号、540号を抜けて海の中道、志賀島に向かう。


中西食堂

10:50頃着いた。
テレビで有名な中西食堂のさざえ丼を喰っとこうかなと。
去年店の前まで行ってはいるんだけど、いろいろあって喰ってないのだ。



中西食堂


まあある意味普通だ。
ちょっと有名になりすぎてて、穴場的ではないね。
でも地元の人や、近くの工事現場の人とかが、普通のメニュー喰ってる。普通に美味い店としてなりたってるんだね。
で、わしは壁に目的の「さざえ丼600円」を発見したけど、ふと思う。

600円?妙に安くないか?少ないんじゃねーのか?

恐らく、gakuさんと会ってからなにか喰うだろうから少なくても良かったんだけど、4:00に起きてから6時間余り、何も口に入れてない。それなりに腹ぺこ。
普通に喰っておきたい。



さざえ丼の強化版、曙丼。1000円


を喰った。さざえの他に海老が入ってる。ということらしいけど、ということはさざえ丼は薄切りのさざえの卵とじが乗ってる丼なわけだな。
うーむ。
まあ美味いけど普通。話のタネだね。


ガクさんと

ガクさんとは昼過ぎくらいに天神辺りで会おうかってことになってた。
まずは天神方面へ向かう。
しかし都会の道。まともに行ったらほんの20kmくらいだけど1時間はかかっちゃうんじゃないかな。

海の中道は逃げ場がないけど、その後は国道は避けた方が良いよね。
福岡の街の構造はなんとなく頭に入ってるから、適当に行っても迷うことはないでしょう。

と思ったら、ケヤキ・庭石問題で有名なアイランドシティーを突っ切る道ができていて和白の方を通らずに香椎浜へ抜けられた。そのまま都市高速の下の道を抜けて博多へ。川沿いを上って中州へ。という感じで、予想よりずっと楽に中心街へ着いた。
川沿いにバイクを駐めて一服。ガクさんと合流できた。

キャナルシティーのラーメンスタジアムでなんか和歌山のラーメンを喰った。
今時、とんこつが主流になっちゃって、どこのラーメンかなんてもうどうでも良いって感じ。どれも一緒。
や、うまかったよ。

さすがに腹一杯なので、そのままキャナルシティにへばりついてるグランドハイアットホテルのロビーで茶飲んでうだうだしてた。
エスプレッソに付いてきたお菓子まで喰えなかったよ。


ねぐら探し

ガクさんと別れて、さて、この後のことは何も考えてなかったんだよね。
大きな目的を達成しちゃって、ちょっと気も抜けてる。
夕べ殆ど寝てないし、猛烈に疲れが襲ってきた。ハッキリ言って、走り続けたくない。
しかしここは福岡。金出して泊るところは掃いて捨てる程あるけど、野宿できるようなところってなあ。

ひとしきり南に走ったところで20マップルとにらめっこ。
とりあえず、最寄りで一つ見つけた。

日吉神社キャンプ場

ふむ。以前チェックした安キャンプ場らしくわしの手書きメモで\200って書いてある。
ここにすっか。

で、現在位置からの近道を辿っていったら、

林道でした

この期に及んでこんな修行を・・、じゃなくてなんか無心に走っちゃって別に疲れは感じない。
真っ直ぐな街の道を信号に合わせてstop and go繰り返す方がよほど堪える。

で、どこ?

もうここらへんのはずなんだけど?よくわかんねーや。
コンビニで晩飯を調達しつつ、訪ねる。「この辺に日吉神社って、あります?」「多分市ノ瀬公園のところだと思うけど?」「どうも。」
さっき通り過ぎたところの裏あたりかな。
行ってみると、婆さんが駐車場に施錠してるところだった。

ここって、キャンプできるんですか?

ところが、この婆さん、激しい福岡弁でわしでも理解不能。どうも質問の答えじゃなくて話が逸れちゃってるみたい。しかも同じこと何回も言ってるよ。時間無いのに困ったな。
べつのおばちゃん登場。いろんなこと勝手に喋ってるだけで、肝心の、「泊まれるか、泊まれないのか」という答えが無い。おーい。
ひとしきり喋って理解した内容を総合すると、

“昔はキャンプ場みたいなことやってたけど、火を使って騒ぐので、(公園が町の役場の管轄になってから)そういうのやめてしまった。最近も遠く(四国辺り)から来た人が火も何も使わずに泊ったみたいだけど、そういうのなら大丈夫なんじゃないか。”
ってことらしい。

少々難有りだけど、これから余所当たるのも大変だし、とりあえずここで野宿強行するしかないな。
おばちゃん達には、火も何も使わない。一晩寝るだけと告げて侵入。公園は閉まっちゃってるけど、神社はその脇から細道を入って行ったとこにあって、出入りが制限される状態じゃない。
まずは、明るさが残っている内にテントを張った。



どうにか日暮れまでに設営完了


さて、テント張れて朝まで寝れる以外は何も期待してないけど、一応周辺をチェック。
元キャンプ場ってことで、水場らしいものは、あるけど、水は出ない。手水舎も無い。
裏に小川が流れている。上流にはいくつか集落はあるようだけど水は綺麗みたいだ。
蚊はいるけど少ない。風は、ほとんど無い。
周辺に温泉等は、ない。食料は一応調達してきたけど、そのコンビニ(しょぼい)までは1kmくらい。

風呂無しはまあやむを得ないけど、完全に暗くなる前に、裏の川で行水してみるか。
上半身と足に石鹸つけて、濡れたタオルで何回も拭いただけだけど相当サッパリした。これで今晩は快適に寝れそう。

折角だからビール欲しい。
さっき食料は先に買っておいたけど、ビールは万一近くで野営できなかった時困るので買わなかった。
さっきのコンビニまで徒歩1km。もうバイク乗る気しないし、楽チン着にサンダル状態だし。
汗出ないようにゆっくり往復。復路中にビールはもうなくなってた。

まだ20時くらいだけど、飯喰って寝るのだ。

こんな状況で阪神優勝なんて知る由もない。


CLIMA インプレッション

9/6に買ったSPIDIT76 CLIMAというジャケットなんだが、本日シェイクダウン。
未明の冷え込みから日中の夏並みの暑さまで、絶好のテストコンディションだった。

で、ウリのベンチレーションは言うことなし。
胸と背中が大きくメッシュに開き、腕からも空気を取り入れられる。
もちろんフルメッシュには到底及ばないけど、走っていれば十分爽快。

がー、

前のジッパーが首まで上がらなくて、首は襟に付いたベルクロで留めるようになってるので、首の下に隙間ができるのだ。
涼しい時は、そこから風が入って結構スースー寒い。

冬用に裏地をつけられるようになってるけど、その部分は塞がる構造じゃない。
何か別に対策を設けないとイマイチだあ。


袖口のカットが独特で、ベルクロ留めなんだけどグローブの邪魔にならない。
これは結構良くできてる。

袖がかなり長くて、腕長のわしでも微妙に持て余すくらい。走ってる時は全然ok。

腹に携帯電話用ポケットが付いてる。
これに入れちゃうと走行中にバイブレーションが伝わらないので着信がわからない。
イヤホンマイクつける時はいいかも。

肘と肩と背中に、結構本格的なパッド入り。ゆみかおるには遠く及ばないけど、ジャケット付属で脱ぎ着に不便じゃないので良い。
一方で、パッドがごついので畳みたい時ちょっと嵩張って困る。
パニアに詰め込んでバイクを離れたい時とか。

でもまあ総合は95点かな。
かなり満足。


ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org