熊本BC桜20

宮崎へ帰るが、かみさんは熊本に残るのでソロ。

今まで通ったことの無い道を選び、タンデムでは通りたくない、

林道三昧のルートを設定:-)

ところが20マップルをかみさんが熊本で使いたいというので、地図無し走行。
流石にそれは無理っぽいので、手帳にルートの構造とチェックポイントの大まかな緯度経度を描き写しておく。

ほとんど給油不能のルートなので、R52でまず満タンに。

R455リベンジ

昨年の秋通行止めで通れなかったR455を駆け上がる。ものすごい勾配の1.5車線ワインディング。
二本杉峠を越えたら急に道が広くなった。完全に表と裏って感じ。

ずっと下って行く途中で、


思わず足を停めた。

ただワイヤーを突っ張っただけみたいな橋。猛烈に揺れるのを期待して渡ったけど、意外と揺れなかった。
梅の木轟公園吊橋というらしい。この辺では滝のことを轟(とどろ)というらしい。
現在の滝の名前は「梅の木轟の滝」。英語表記で「umenoki-todoro-no-taki fall」梅の木滝滝滝てか。

第一関門突破。

秘境ルート

五家荘(ごかんしょ)林道という地図上では激しく見える舗装林道で山越え。県境を越えて宮崎に入るつもりだった。
結構分岐も多くて、地図無しで迷ったら生死を彷徨うかと、入念にメモを準備して行ったんだけど、別名「秘境ルート」とか言ってマイナーながらも観光的整備がされていて、分岐も迷わず椎葉村に抜けることができた。
標高は1400mを超え、道端には雪がある。



ようやく宮崎県。


なんとなく県境を越えて宮崎に入ると折り返し点、半分は過ぎた気になるけど、

とんでもない。この先がえらい長い。



椎葉村

「しいばそん」と読みます。宮崎の中で最も寂れたところ。

降りても降りても集落にたどり着かない

至る所に桜が咲き乱れているので気分はいいんだけどもう半ば作業化して1車線のタイトワインディングを駆け下りる。いい加減うんざりしたころようやくR388に繋がる上椎葉ダムへ着いた。
経験者はわかると思うが、ダムの湖畔を走るのって意外と時間がかかる。ほんの数km先の国道までなのに、一向に近づく様子が無い。またうんざり。

それでもやがてR265に着いた。第二関門突破。

中山峠

この名前、全国にいくつあるだろう?

R265はほんの3kmで終わり。R388へのショートカットの名も無き舗装林道へ入る。R388までは地図上では直線10km足らずだが・・。

てっぺんの中山峠に分岐がある。ここから東側に降りて栂尾という方面に行きたいんだが、看板がある。

トンネル工事 通行止

週末の決まった時間帯だけ通行できるっぽい。てことは少なくとも道が無い状態ではなさそうだけど。。

途方にくれていると、分岐の南側から一台のライトバンが現れた。

「多分通れると思うけどね」

バンの兄ちゃんが教えてくれた。
よし、行くべ。

降りていくと土砂を谷底に捨てて帰っていくトラック発見。工事車両だ。
工事中といいつつ工事してなくて何事もなく通れるありがちな通行止めを想像していたのでびびる。
トラックに追いつかないように、見失わないようにソロソロと着いていく。道はダートに。

重機とかの横をすり抜けながら、涼しい顔して工事区間を中央突破。
ガードマンとか居れば何か言われるんだろうけど、全面通行止めなのでそういう管理してる人は居ない。
工事してるおっちゃん共は、そういう事情には無頓着なので、「あれーバイクがいるよ」くらいの眼差しを受けながらも全く変な顔されずに通過できた。
でも工事中のトンネルを目の前で見るのって迫力あるねー。

通れたからいいけど、Uターンだったらかなり痛かったな。ラッキー。

第三関門突破。

米良椎葉林道

R388はホンの5km程で去り、米良椎葉(めらしいば)林道で宮崎県道39号へ抜け、R219へショートカットする。
また激しい林道を想像して、さあ何でも来いと気合を入れて山に入るが、
少し行くと

地図に無いトンネルが完成してる

あっという間に県道39に到着。
ちょっと気が抜けたが、この県道39号がとんでもなく長いのだ。
県道とは名ばかりで米良椎葉林道の北区間と南区間を繋いでる事実上林道。走っても走っても後何kmでどこに出るのかもわからない。
eTrexを見ても画面に知ってるポイントが現れない。ズームアウトしていくと一気に山程ポイントが現れてわけわからなくなる。西都まではまだ相当あるってことか。

散々走ってようやく県道らしくなってきた。ポツポツと集落もある。
田んぼで少年が遊んでる。こんなところ他所の車も滅多に通らんのだろう、バイクの音に顔を上げて嬉しそうにこっちを見てる。
ちょうどナイスなハイスピードコーナーが田んぼを回りこむように通ってる。エンジン唸らせて颯爽と通り過ぎれた。かな?

やがて一ツ瀬ダム湖畔になり、R219にたどり着いた。もう西都市内だ。ここまで来れば着いたも同然?!

第四関門突破。

R219

ところが、そこから西都市街まではまだ数十kmもあったのだ。
ここから先のR219は広く整備されたハイスピードコース。林道三昧からの急激な転換に戸惑いながらもぶっ飛ばす。
んー、怖くてぬおわ位しか出んす。
西都遠い

西都着いた。西都から宮崎は20kmくらい。走り慣れた道。
やっと帰って来たんだね。
ちかれた。距離230km。時間8時間くらいなのに。
そういえば水一滴たばこ一服すら口にしなかったな。

タイヤ終わった。

本日の成果

ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org