ヤバ系

昨日からの続き。

今回は団扇も持って来たし、蚊取り線香も持ってきた。快適な空間を作って、寝た。
はずだった。

なぜか反省

1:00頃、なんか気持ち悪いことに気付いた。
酒なんかビール2本しか飲んでない。間違っても悪酔いするような量じゃない。

体調崩してるのか?
しかし、軽い吐気だけで、それ以外に体の異常は無い。風邪とかではなさそうだ。でも酒のせいでもなさそうだし、一体原因はなんだ?
銀シャリ邸の中で吐気を抑えながら心当たりを手繰る。

食中毒か?
昨日喰ったのは、例の寿司と、ここに着いてから喰ったおにぎりだけだ。
寿司はありそうなネタだが、昼に喰って異常を来すのが12時間も後ってのは遅すぎる。するとおにぎりか?
買ってすぐ喰ったが可能性は十分ある。
いずれにしても、原因がわかったところで、食中毒だとしたらかなりヤバいな。
単独での旅先で体調崩すほど心細いことは無い。不安が過る。

しばらく静かにのた打ち回って、ふと吐気を催す香りに気付いた。

蚊取り線香だ!

銀シャリ邸は十分通気する状態だったが、それでも蚊取り線香の煙が高濃度で充満していた。
蚊がくたばるくらいの代物だ。人間様にだって良い訳が無い。銀シャリ邸の中に吊ってあった蚊取り線香を外に放り出した。

そして、結局銀シャリ邸の中で吐いた。袋があったので何も汚さずには済んだ。
いつしかの甲斐さんを思い出した。。

耶馬溪の朝

5:30頃、すっきりと目が覚めた。若干寝不足だが、体調は良い。良かった。
缶コーヒーを啜り、ぐっしょりと結露した銀シャリ邸を畳み、ゆっくりとパッキングすると7:00になった。GPZの彼は5:30頃一度先に起きたようだったが、また寝ている。
先出ると告げ出発した。早く走らないと、9:00には気温が30度を越える。

更に北上し、北九州の平尾台を目指すことにした。
その前に、昨日遅くて見れなかった青の洞門を見て行こう。

むこから一人のツーリンガーがやってくる。アメリカンだ。
アメリカンの連中に手を上げても、大概はむなしい思いをするだけなんだが、彼は元気良く手を振ってくれた。
早朝のソロには嫌なやつはいないか。

そう、
夕べ、朝もう一度来ようと思ったところがあった。
大分県道28からR212に出る辺りに、耶馬溪ダムというのがある。そのど真ん中に巨大噴水があったのだ。
夕べは、目を疑った。湖上から30mぐらい水柱を吹き上げていたのだ。ライトアップされていて綺麗だったが、寝床を確保すべく急いでいたので通り過ぎたのだ。

耶馬溪ダムに着くと、そんなもんは無かった。
でもダムから湖面を見ると、それらしい口はあった。なんかで余圧があるときに噴くんだろう。ここは揚水式の発電所だったのかな?だとしたら夜しか噴かないわけだ。
いつかリベンジしたいもんだ。

平尾台

耶馬溪からのアプローチ、R496はとても走りやすい道だった。
平尾台は北九州のカルストの景勝地。


草原に露出した石灰岩が羊の群れのように
見えることから、「羊群原」と呼ばれる。

もっと綺麗なんだけど、写真撮ったところではもう終わっちゃってた。
福岡県道28が通り抜けていて、快適なワインディングになっている。8:30頃だったが、CB1300とR1がローリングしてた。
こいつらには負けそうも無かったな。:-p

平尾台に来たのには理由がある。


三菱マテリアル(株)東谷鉱山

日本、いや、世界屈指の石灰石鉱山だ。B3の夏に、鉱山学科だったわしはここで実習したのだ。
グローリーホール(栄光の穴?)もそのまま残っている。斜面の上の方が逆三角に削られているのがそれ。古典的な工法で大昔の採掘痕なのだ。
グローリーホールさえなければ、ただの山にしか見えないが、この山の上は下からは見えないように浚い採られ、2km2くらい白い肌をむき出した平地になっているのだ。
そして、山の中には坑道が張り巡らされ、採掘した石灰石を破砕する地下工場があり、10km東の苅田の港まで続く地底通路がある。
わしが爆薬を舐めたのも、ダイナマイトを握ったのも、120tダンプを運転したのもここだ。

守衛に呼びとめられた。写真を撮ったりして怪しく見えたらしい。当たり前だのクラッカー
事情を説明し、8年前にここに来た学生であることを告げると、急ににこやかになっていろいろ教えてくれた。近隣の見所なんかも教えてくれたが、一方的にえらく長いこと話を聞かされてしまった。:-)
気分良く出発。ここからは南下して帰路に就くことになる。

英彦山

と書いて、「ひこさん」と読むらしい。駅名では「彦山」だが。
全然知らなかったが、この辺じゃ有名なところらしい。ここの英彦山天狗ラインという道はなんか定番らしく、休憩中に話し掛けてくるオヤジライダー達にも「これから英彦山いくのか?」と良く言われた。
地図を見た限りでは、車の多そうなワインディングにしか見えなかったのでパスするつもりだったが、道なりに走っていたら知らずに吸い込まれてしまっていた。
方角的には損しないし、ま、いっか。

予想通り、路面も良くない狭いワインディングで、しかも車が結構走っているという道。てっぺんにもこれと言った見所はなさそう。バイクは何台か来ていたので、定番であることは確かなんだろう。
通過して東側に下りると、今朝アプローチで使ったR496に出る。これを南下。100万倍快適。:-)
そのままおすすめになっていない大分県道43で南東にショートカットするが、この道も一部狭いもののかなり当たり。

九重温泉館 みはらしの湯

ここいらで昼になったので風呂にでも入って暑い時間帯を休憩しようと入ったのがここ。
よくある町営の温泉センターだ。町外者は300円。有料コインロッカーはいただけない。

あまり大きくないが必要十分と言ったところ。まだ昼過ぎなので客も少ない。休憩室で昼寝でもするか。
と思ったら、

休憩室を弁当広げたママさんバレー軍団が占領

やられたー。これじゃ五月蝿くて寝られねー。
と思ったが、こっちが遠慮する筋合いでもないので、部屋の隅っこに入りこんで寝転がった。
それでも1時間くらい寝れたらしい。よかった。

夕立

15:00頃温泉を出ると、曇っている。ちっとも暑くない。
まあ、それはそれで良いんだけど、ちょっと天気が心配になる。

mapfanの地図には載ってない新しい広域農道「四季彩ロード」を抜けて大分県道11「やまなみハイウェイ」に抜ける。やまなみハイウェイは休日は車で混んでちーとも快適でないので避けたかったが、いざとなると他に道が無い。
景色はそれなりに良いし渋滞するわけでもないので苦痛にはならなかったが、峠を越えたら、雨降ってそうだなという空模様。

先にカッパを着ようかどうか迷ったが、向こうから来る車が濡れていないのでそのまま進んだ。
が、R442に降りる寸前で雹に近い大粒の土砂降り。あっけなくずぶ濡れになった。

ここで停まって河童を出しても、その間に芯まで濡れるし、地形的なものだから少し先まで走れば雨が止むのも想像がつく。ここはこのまま走り切ったほうが合理的と、一気に竹田方面へ通過した。結局十分濡れたが、予想通り雨も止んだ。
気温も高くないので、どんどん乾いていくのもわかるが、熱を奪われて結構寒くなってきた。そういえば昼飯喰ってないんだよね。
ここいらで、遅い昼飯。道の駅竹田のレストランでカレーを喰ったが、旨かった。ねーちゃんも良い。でも雨に追いつかれた。

服は生乾きだし、ここはカッパ着ないと悲惨だな。カッパ着てれば暖かいし、一応ゴアだから服も乾いていくじゃろ。

宇目小国林道

間に挟まれる大分県道688区間は苔むした1車線の拷問のような道だが、林道はこれはもう素晴らしいの一言。また来る。
あ、途中の大分県道45に入ったら、

ほげ岩

ってのがあったのかー。
なんだかよくわかんないけど見てみたかったなー。
また来よう。

今回の発見


大分っていいなー

景色が綺麗で、走って楽しい道がたくさんある。
わしの知る限りの九州では一番良いぞ。大分。
住むには宮崎の方が良いかもしれないけど。

# わしの現在の九州経験値:20マップル52p/92p。(沖縄、離党を除くと52p/82p)

本日の成果

ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org