ヤバ系

出かける寸前まで、北に行こうか南に行こうか、はたまた西に行こうか悩んでたんだけど、1泊レベルのコースを考えると、西と南にはこれと言った景勝地がない。あっても海の近くで暑そうだなってことで、そういうところには夏じゃない時に行きましょうということにして、今日は北に向かうことにした。
こないだの野宿失敗が結構効いてる。


ショートスクリーン&アンダーカウル無しの盛夏仕様

例によって日も上がって既に暑い9:50頃出発。

鶴御崎

延岡までがよだきい。西都回りの新ルートによるアプローチで尾鈴サンロードに抜けるが、どうもそんなに速く無い気がする。
でもまあ延岡まで1時間半位で着いてるっぽい。距離にして90kmくらい。あれ?

今日は、チェックポイントとして九州最東端の鶴御崎を設定した。九州の一番東って全然無意味な気がするけど理由なんかどうでもいいのだ。延岡から海側のR388経由で110kmくらいかな。
途中、さらに海沿いの県道122(宮崎/大分)に行こうとしたが、ついにある漁村から道を失ってしまった。無難にR388に戻る。
R388という道が、結構良い。別名を日豊リアスラインとかいう。空いていて、道も広い。

と思ったら、突然どこかの林道みたいになった。あんれ?道間違えたかなと思いつつも進むと、しばらくして錆び付いて傾がったR388の標識が道端で草に隠れていた。一応合ってるらしい・・・。
まあこんな区間も10kmくらいで、殆どは快適だった。
集落の道端には道路の早期整備を求める看板があちこちに見られる。確かに完成したらわしは嬉しいけど、実際誰も走ってねーじゃん。複雑だね。

鶴御崎に向かう小さな半島の根元に、マリンパーク有明てのがあって、20マップルにも団子印がついてる。

海賊焼

密かにこっち来てあんまりまともに海鮮系喰ってないんだよね。昼飯はここでちょっと奮発しちゃおうかな。

ウン千円より

ずこ。轟沈。
いくらなんでも高いやい。まあいい、あんまり海のもの焼いたのばっかりじゃエネルギー源としてはイマイチだし、(負け惜しみ)

でもなんだかんだで上寿司を喰う。う、うまい。ウニ美味い。サバ美味い。我慢できなくてサザエの壷焼きも喰う。うーまーいーー。
それなりに散財したけど、値段以上は美味かったんじゃないかな。
お手ごろ価格の丼モノとかもあるし、ここは要チェックかも。

そこから鶴御崎までの海沿い大分県道604がなかなか気に入った。
道は別に良くも無いんだけど、むしろブラインドコーナーと浮き砂でちょっとナーバスなんだけど、ゆっくり走ると長閑な、でも明るい感じの漁村の光景が広がって、海がまた穏やかで綺麗なのなんのって。浅瀬のあちこちで漁をしているのが見える。ここで採れるなら美味いわけだよなあ。

ようやく着きました最東端。
あれ?金取るの?一人300円?


地味だけど「らしさ」はあって良い感じ。

これで残すは九州最北端か。
最北端は目指す価値あるのかなあ?
関門橋の袂だしなあ。なんかわざわざ行く気はしないね。

チギられる

佐伯から臼杵へは「おすすめルート」になっていない県道36を。
20マップル九州って、おすすめルートばっかりでウソ臭いのだ。
結局よござんした大分県道36。

臼杵を過ぎて大分までのショートカットに大分県道21を。この道も良い。でもなんか4輪、2輪2台、4輪と続いた遅い編隊の最後尾に付いて走ることに。
適当なところでパスして、快調に進み始め、ふと後ろを見たら、丸目一灯が付いて来る。
おーい、何で来たのー?

編隊の2輪は前は400、後ろは250のネイキッドだった。ツレっぽいけど、250の方が初心者かどんくさいやつでペースが上がらないっぽい様子だったのだ。
2台とも軽装でツーリンガーにも見えない。
その、前を走ってた奴が付いて来ちゃったのだ。それは悪趣味だろーおめー。

TシャツGパン素足にデッキシューズという割とアレなそいつは、物凄い勢いで追い上げてくる。
こっちはもうずっとまともに攻めてないのでこれ以上ペースアップできる余裕も無い。もう流すクセになっちゃったのね。直線で開けられない。
直線で開けなければわしごときが乗った鈍重なGTSなんてCB400SFの敵じゃないよな。ヘタしたらこの程度の直線だったらGTSのパワーとレスポンスじゃ引き離せないかもしれないし。

そんなわけで、あっさり負けた。
でも実際彼も相当速いんじゃないかいな。4輪のパスの思い切りの良さも梶原レーシング並だったし、わしゃ、それだけで萎える。

ところで後ろの250の彼(彼女?)はどーするんだろう。
と思ったら、しばらく先の分岐でSFが停まってた。友好の為手を上げて挨拶し、軽快にパス。

ありがとう、久々に楽しかったよ
(わざわざ鈍重パニア付きもろツアラーに勝負を 
 挑むたあ、どういう神経してるんだおめーわ? 
 余計な神経使わせやがってこん畜生め。)   

なんだかんだで結構悔しかったりして:-)

別府-湯布院-玖珠

大分から別府まではR10しかない。道は広いけど決して楽しいところじゃない。オービスもある。

そうそう、オービス地点データが落ちていたのでeTrexに仕込んでみたのだ。ovisて必ず手前に予告があるし、押さえとく必要性は全く無いんだけど。バイクだし。
でも数km先にあるのがモニタに写るのは楽しい。

別府から湯布院に行く県道11、これ、最高っす。湯布院から先は南に折れてかの「やまなみハイウェイ」になる県道11だけど、この区間は日田往還というのね。由布岳を見ながら走る城島高原はわしにはやまなみハイウェイよりずっと良く感じる。
ん?でも夕方?
もう18:30じゃねーか。太陽はまだ山の上に見えているけど、キャンプするにはもうキャンプ場に着いていたい時間だ。
日没は19:10頃。eTrexのsunrise/sunsetの表示は、「けっ、意味ねー」とか最初思っていたけど、キャンプ20するとモーレツに有難味を感じる。ラブラブのeTrex()!

さて、時間が無い。今日は何とか耶馬溪まで辿り着きたかったんだよな。九州のキャンプ場って、安いところが少なくて、こんなに金払うならどっか宿探すよ。ってのが多いのだ。
耶馬溪まで行けばそのどうにか妥協できるキャンプ場がある。
でも時間が無い。こういうときサラリーマンは、

金で解決

湯布院から玖珠まで約20km、高速に乗る。キャンプ安く上げるために?なんか金の使い方間違ってねーか?

耶馬溪

玖珠ICを降りて大分県道28を北上。耶馬溪までは結構あるはずなんだけど、景色が異様に良い。もう薄暮となり幻想的な渓谷の風景が続く。
どうやらここも耶馬溪らしい。深耶馬溪というエリアらしい。他に耶馬溪、奥耶馬溪、裏耶馬溪、椎屋耶馬溪、津民耶馬溪とかある。浦和みたいだな。タダの浦和駅の他に東・西・南・北・中・武蔵とある。どうでもよすぎ。

深耶馬溪にあるキャンプ場はなんか宴会ムードで入口に「流しそうめん」とか幟が立ってて提灯がぶら下がっていて、パス。
日も暮れてしまい、今からでも泊めてくれる民宿でも探すかなーと思いつつ、なんか地域情報でもないかと既に閉店している道の駅耶馬トピアに着いた。そういえば昔エロトピアとかいう雑誌あったな。少年の憧れ。

キャンプ失敗

案内板から旅館、民宿がありそうな筋を見つけて耶馬トピアを去ろうとした時、ふと一番奥に1台のバイクが停まっているのが目に入った。人影は無い。
明らかにツーリンガーなオーラを漂わせている赤いバイク。彼になんか聞いてみるかとまたUターンして奥に向かうと、オーナーらしい一人の男がこっちに向かって歩いてくるのが見えた。
そして、先に聞かれた。

「野宿っすか?」

そうねえ、野宿できるところがあればいいんだけどと適当に返したら、

「向こうに良いところありますよ」

おお同志よ。渡りに船たぁ正にこのことよ。
駐車場から木の間を入っていくと、ここで野営せよといわんばかりの緩い傾斜した草地があった。
彼の床は既にできている。銀マットとバッグだけ。
天気が良いので今日はテント無くていいやと彼は寝転ぶ。熟練者は違うなあ。わしゃ軟弱者なんでテントで寝ます。虫に邪魔されるのやだし。結構寝床環境には拘る方なので。
駐車場には明かりがあるので、無事“銀シャリ邸を組み立て草地に運んだ。

広島から来たGPZ1100の彼は会社を辞めて旅人になった筋金入りのツーリンガーだった。屋久島を目指すんだそうだ。
しばし語り、22:00前くらいに床に着いた。

失敗は日が変わった頃に起きるので、つづく。

※:稲さんから借りてるテントだからね。
本日の成果

ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org